オシャレ眼鏡のジャンルの一つに『アンダーリム眼鏡』があります。
これをかけるだけで知的で落ち着いた雰囲気を演出できる非常にデザイン性の優れたフレームなのですが、どうも巷ではこのアンダーリムを「オタク臭い」とする向きがあるようです。
むう。なるほど。
たしかにそう感じてしまう場面もあることは否定しませんが、ちょっと待って下さい。
実はその感覚、もう古いかもしれませんよ?
この記事ではアンダーリム眼鏡がオタク臭いと感じてしまう理由や、そういった選び方をすればオタクイメージを払拭できるのかについて解説していきます。
- アンダーリムをかけてみたいんだけれど、どうしても踏ん切りがつかない。
- かけこなしている人はあんなに格好いいのに、どうしてか自分が選ぶと垢抜けない。
そんなあなたに是非読んでほしいですね。
どうしてアンダーリムはオタクっぽい?
アンダーリムがオタクっぽいと評される主な原因は、漫画やアニメで登場するキャラクター達のかける眼鏡としてアンダーリムが採用されることが多くなったためでしょう。
アンダーリム眼鏡は上半分の枠がないのが特徴。
これによって漫画やアニメで何が都合がよいかというと、キャラクターの表情が眼鏡の枠で隠れずに済むからなんですね。
人物画として見た場合、目元、特に眉毛は描かれた人物の心情を表すのに最も影響がある部分です。口が笑っていても眉毛がU字を描いていれば、それは「笑顔」ではなく「苦笑」や「怒り、悲しみ」を表すことさえあります。なので目や眉の形が眼鏡で隠れてしまうと、その人物の感情を読者に正しく伝えにくくなってしまう。
そこで白羽の矢が立ったのがアンダーリムだったというわけです。
特にこの10年ほどでアンダーリムをかけるキャラクターは増加し、それを見た読者諸兄の中に『自分もかけてみたい!』と似たようなフレームを探して買い求める人が出てきました。
しかし悲しいかな、画面の中のアンダーリムがああも格好良く映るのは、漫画表現としての顔にとってそのタイプの眼鏡の方が都合が良かったから。
漫画特有の大きい瞳だからこそどんなタイプのアンダーリムでも一定以上似合ってくるわけで、同じノリを深く考えずに現実でやろうとするとフレームが顔から浮きやすくなってしまいます。
フレーム自体は素敵なデザインなのに、この点においてアンダーリムは悪目立ちをし、いかにもオタクがかけるような眼鏡という認識になってしまったのではないでしょうか。
オタク臭さがないアンダーリムはこう選ぼう
しかし昨今では、アンダーリムをオタク臭いと卑下する風潮も以前に比べれば大分収まってきました。
これはいわゆるデザインの多様性が尊重されるようになり、メディアやSNSでの個性的なフレームの露出が増えたためと考えられます。
有名人のみならず一般の人でも、普通に問題なくかけられるアンダーリムの模索が始まっているわけです。
ではそんな人々の選び方を参考に、オタク臭くないアンダーリムはどうやって選定すればいいかを見ていきましょう。
アンダーの印象柔らかめが脱オタクのコツ
まずアンダーリムの中で最も安牌と思われるタイプとして、リム枠細めの、特にメタルフレームをオススメいたします。
アンダーリム自体がオタクっぽく見られる要因であるなら、最初に目指すべきは『さりげなさ』。
もともと特徴的なフレームですから、あえてリムを強調しないほうが普通の服装とのバランスが取れていい感じです。細めの枠でも充分存在感は残りますしね。
逆にキャラクターがよくかけている厚めタイプのリムは、実際にかけるとオタクっぽさがどうしても出てきていしまいます。総じてプラスチックのセルフレームは厚くなりやすいので注意したほうがよいでしょう。
『別に目元に力入れてるわけではないんですけど?』くらいの気持ちでサラっとかけるほうが結果的に好印象になりやすいですね。女性の方ならアイメイクもそこまで強くしないほうがいいかもしれません。隣りにいる人がしばらくしてから、あれ、なんだか面白い眼鏡かけてますねってなるくらいでちょうどいいのです。
色はとにかく落ち着いたものを。原色はNG
慣れていないうちはアンダーリムでこんな感じの派手な色を選ぶのは控えたほうがよいです。
イラストで描かれる眼鏡はキャラクター性を出すために目を引く色の眼鏡が使われることが多いですが、現実でそれをやってしまうと眼鏡が強調されすぎて色+アンダーリムの相乗効果でオタクっぽく見られてしまう可能性が高いです。
特によく使われる明るい赤色はその傾向が強いので避けるのが無難。
なのでフレームは原色系を避け、グレー、ブラウン、ネイビー、暗めの赤や暗褐色、そして光沢が強すぎないマットなものを選択していきましょう。
赤色もそうですが、通常のファッションでド定番のブラックやホワイトは眼鏡だと合わせるのが意外と難しいです。アンダーリム以外の型ですらそうなので、今回のケースでは落ち着いた色を意識してみるのが大切だと言えます。
肌の色に合わせることで一体感アップ
もう一つ留意するべきはあなたの肌色。
人によって肌の色彩は違いますから、眼鏡も肌と色の方向性を合わせてあげることでフィット感が増します。
顔の中でヘンに眼鏡が浮き上がってしまうことが少なくなるので、オタク臭さを取り除くのに一役買うはずです。
例えば色素濃いめならここまでの説明通りに暗めの色を選んでおけば間違いは少ないでしょう。
逆に明るい肌色の人がブラックやネイビーをかけるとむしろ目立ってしまう場合があるので、中間くらいのブラウンや目立たない程度のシルバーのほうがピッタリくる確率が上がります。写真の方は本来浮きやすいゴールドとすごく合う肌色をしていらっしゃいますね。
このように自身の環境に応じて目安をつけておくと、不自然なアンダーリムを選ばなくて済むのではないでしょうか。
最初の一本にオススメの型はこれ
『初めてアンダーリムに挑戦してみたい!』と思っている人に、ここまでを踏まえて最初の1本にオススメのアンダーリ眼鏡をご紹介。
自然にかけやすいオーバル型
オーバルは縦に潰れた楕円形をしたフレームタイプのこと。
メタルではオーバルはもともと定番中の定番の型なので、アンダーリムにしても違和感が少なく非常にかけやすいです。上に枠のあるナイロールが多く出回っているため、その延長線として同じように使っていけるはず。
正直オタク臭さを感じることはほとんどなく、かつアンダーらしい”よく見るとお洒落”感が活かしやすいのがイチオシポイントとなっています。
特に女性の方がアンダーリムを試して見るならこれ以上のものはないと思います。
洗練されたウェリントン型
男性に目を向けるなら、やはりウェリントンタイプは外せません。
併せやすさ抜群の逆台形がウェリントンですが、その特性はアンダーリムでも遺憾無く発揮されています。
似たタイプにスクエアがありますが、こちらは余り四角い形が過ぎると一気にオタク感が増してしまうので要注意。女性人気のある気障なキャラがよくつけていることもあり、やや気取った雰囲気になりがちかもしれません。
やるならカクンと真四角に角ばっているものは避け、多少なり角をカットしていたり丸みを帯びているものを選ぶと良いでしょう。
ラウンド型はおシャレ可愛さピカ一
意外と悪くないのがこちらのラウンド型。
トラッドタイプで流行のファッションにばっちり噛み合うのが強みです。
落ち着いた色合いなら場所を選ばず上品にかけられますし、明るい色ならくりんとした小動物的な人懐っこいイメージを演出できます。
確かにもともとラウンドやボストンのような丸形フレームは多少人を選ぶところがあるので、そういった意味ではハードルがあるかもしれません。しかしそこさえ越えてしまえば他の人とは一味違ったセレクトを楽しむことができるはずです。
基本は最近定番になりつつある丸形フレームなのでおかしな目立ち方はせず、しかし上枠をスパッと切ってあることで間違いなくあなたの個性を素敵に彩ってくれること請け合いです。
その他のアンダーリム眼鏡はこちらで紹介しています。
アンダーリムのメリットデメリットの解説もあるので、気になる方はフレーム選びの参考にしてみて下さいね!
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