片方だけは勿体ない!?眼鏡とコンタクト併用のメリット!

眼鏡とコンタクトを併用しているのは全体の、13%強という調査があります。

眼鏡を使う人もコンタクトを使う人も、ご自分の環境に合わせてどちらにするかを選んでいますよね。
でもこの調査を見る限り、両方を上手く併用している人はそこまで多くはないようです。

 

  • コンタクトをつけっぱなしだと目が疲れてくる
  • 眼鏡は目が小さく見えるからかけたくない
  • どっちのほうが目に優しいのかわからない

店に来る方に聞くと、実はこのような心配があるけど何となくそのまま過ごしてしまっていた、というお話がよく出てきます。
これらの悩みは眼鏡とコンタクトを上手く活用すると解決出来る場合があります。

この記事ではそれぞれのメリットと、特長を組み合わせた併用パターンをご紹介しましょう。
意外と考えたことがなかった使い方が見つかるかもしれませんよ?

 

あなたに必要なのはどっち?まずは長所と短所を知ろう

眼鏡は目を楽にする

あなたが今、眼鏡補正に利用しているのはどちらですか?
それぞれの使用者から反応の多い利点と欠点の代表を表にまとめてみました。

眼鏡のメリット

 雑に管理できるので取り扱いが楽

 かけたり外したりがすぐできる

 直接目に触れないので衛生的

 ファッションアイテムとして活用できる

眼鏡のデメリット

 顔に装着するので鬱陶しい

 上手くフィットしないと痛みが出ることがある

 度が強いと歪みが目立って気持ち悪くなる

 落としたりして壊す可能性がある

最大の利点は、外したい時にすぐ外せることではないでしょうか。

眼鏡にしろコンタクトにしろ、本来見えている裸眼の景色を強引に捻じ曲げて視界を確保していることに違いはないので、少なからず目に疲労が発生することが避けられません。
なので長時間装着して目に疲れや痛みを感じた時は、なるべく外して目を休ませてあげるのが望ましいです。
眼鏡はそれがすぐに可能で、また必要になった時すぐさまかけ直すことができるわけです。

それから、コンタクトと違って眼鏡は眼球に直接触れることがありません。
その点では非常に衛生的で、やはり安心感が大きい部分だと思います。

逆にデメリット部分を見てみると、眼鏡という物体自体を持て余すパターンを見て取れます

きっちり顔に合ってさえいれば対して困らないのですが、眼鏡のフィッティングは案外ズレます
慣れた眼鏡屋さんでも、千差万別の人の顔に100%マッチさせる調整を行うのはなかなか難しいのです。

おまけに眼鏡は使っていれば徐々にフレームが曲がっていくので、最初は合っていても段々と違和感が出てくることもあるでしょう。
そういった時、上記のような不満点が目立って来るわけです。

 

コンタクトは抱える荷物が少なくて済む

次にコンタクトについての意見がこちら。

コンタクトのメリット

 顔に何も載せないのでスッキリ

 眼鏡のように景色が歪まない

 運動時や下を向いた作業時にずれることがない

 顔の輪郭崩れや目の縮小が起こらない

コンタクトのデメリット

 つけっぱなしで目が疲れる

 角膜に直接触れるため、傷や菌がつきやすい

 安全に使うために除菌や保存などの手間がかかる

 頻繁に使うとコストが高くつく

コンタクトが素晴らしいのは、目の中に入ってしまえばもういちいち存在に気を取られることがない点でしょう。
全く注意しなくてよいわけではありませんが、基本朝につけたらそのままです。
明朗な視界が確保され、裸眼時とほぼ変わらない荷物で生活が可能です。
眼鏡だとこうはいきませんよね。
常に顔の真ん前に大きな枠があり、少しでもフィットがずれようものなら重かったり痛かったり鼻に跡が付いたり。
埃や水滴がついて頻繁に眼鏡を拭く作業が必要になってきます。
つまりコンタクトは、普段の生活で余計なエネルギーをロスしにくいと言えます。
だからこそ、活発に活動しようとするときはコンタクトが選ばれるわけです。
ただし注意しなければならないポイントとして、コンタクトは目にダメージを与えやすいという点が挙げられます。
目の角膜は血管が通っていないので、涙の成分などから水分と栄養を補給しています。
しかしコンタクトをつけるとその補給部分を一部塞いでしまい、潤滑な補給作業を妨げてしまうのです。
これによりドライアイが引き起こされたり、栄養不足による眼球の状態悪化を招くことがあるかもしれません。
コンタクトで目が乾きやすい人は、たったそれだけのことと思わずに負担を和らげる使い方を考えるべきでしょう。

同時に利用するのが一番目に優しい

ではどういう風に両者を併用すると良いでしょうか。

ここでキーになるのは焦点距離です。

 

目はいつも頑張っている

 

遠くの文字が見にくいのに頑張って弱い度数の眼鏡で何とかしようとする

逆に遠くがよく見えるコンタクトをつけてパソコン作業を長時間続ける

 

こんな記憶のある人はいませんか?

目には最も見やすい=楽にモノが見れる焦点距離というものがあるのですが、そこから外れた場所を見ようとすると目は緊張状態になってしまいます。
毛様筋という筋肉を動かして何とか合わない距離を見ようと頑張ってしまうわけですね。

この状態が続くと、毛様筋が強張ったまま固まってしまい、正常な見え方の妨げになってしまうのです。

でも普段、一箇所だけを見て過ごすわけではありませんよね。
仕事や学校、家の中や外出中などでよく見えると嬉しい距離は異なります。

なので、複数の見え方あるいは使い方ができる手段を用意することで、目が受ける負担を可能な限り少なくすることができるのです。

 

お互いの長所を活かす併用方法4選

【外出時はコンタクト、家に帰ったら眼鏡】
これが皆さんが自然にやっている中で一番多い活用方法ではないでしょうか。
日中外での視力をしっかり確保して、帰宅時にすぐ外して眼鏡にスイッチする。
こうすることでコンタクトによる乾きや栄養不足をなるべく抑えることができます。
外で人と会うのですから、見た目的にコンタクトが良いというのはわかります。
顔への荷物も少なくて済みますし、家では眼鏡のほうがリラックスできます。
この場合、眼鏡の度数は家用に抑え気味にしておくのが良いでしょう。
室内で見たい距離はせいぜいテレビくらいのもので、あとは読書やスマホなど近距離がほとんどだからです。
【パソコン仕事の多い平日は眼鏡、休日にコンタクト】
今度は逆に、普段の日に眼鏡をかけるパターンです。
別に他人と接するとき眼鏡だって構わないわけですし、仕事中における目の負担を減らそうとするとこの使い方は悪くないです。
パソコン仕事が多い方は、どうしても作業中まばたきの数が減ってしまいます。
すると目の中の乾燥が進んでしまい、ただでさえそんな状態でコンタクトを利用するのはダメージを助長していることに他なりません。
机に座っていて作業をするときだけ眼鏡をかける(近視の人)、もしくは外す(老眼の人)という行動をすぐさま選べるのは眼鏡ならではですね。
休日は仕事のときのように、望まない距離を延々見続けなければならない時間がありません。
好きに過ごして好きなものを見ることができるので、それに合わせた度のコンタクトで事足りるでしょう。
それで疲れたら、ゆっくり休めばいいだけなのですから。
【印象を強く変えたい時に眼鏡】
ビジュアル面でのメリットとして、この記事ではコンタクトの有用性を書いてきました。
しかし、眼鏡も上手く活用すればコンタクト以上に他人に良い印象を与えられるものなのです。
眼鏡にはセルフレームやメタルフレームに代表されるように様々な種類がありますが、TPOに合わせてかけかえることであなたのイメージをガラッと変えることが出来ます。
例えば大きな縁のウェリントン型セルフレームはカジュアルな装いにピッタリです。
また普段真面目そうな人がややブラウンやネイビーがかった色をまとうことで、さりげないお洒落感と取っつきやすさを同時に醸し出すことが出来ます。
このように、普段コンタクト(もしくはお決まりの眼鏡)をつけている人が新しいフレームに挑戦すると、本人が思うよりずっと新鮮さと好感を持たれるようになる場合が多いです。
もちろんまるで合わないフレームでは逆効果なのですが、そこは眼鏡屋さんに相談すればおかしな組み合わせは弾いてくれるので安心して下さい。
役職が上がった上司がブロー系に変えたら頼れるイメージが増したとか、
恋人が普段しない眼鏡をかけていて惚れ直したとか、
そんなエピソードは枚挙に暇がありません。
ぜひ上手に活用してみて下さい。
【球面度数はコンタクト、乱視の補正を眼鏡で】
コンタクトにも乱視用の商品はいくつか発売されています。
しかし、乱視の矯正を行うのは眼鏡のほうが得意なのです。
乱視というのは、度数と角度の2種類によって補正数値が決定されます。
度数は0.25刻み、角度は5°~180°まで5°刻みで作成することが可能です。
しかしコンタクトだと、どちらも限られた数しか存在しないことが多いです。
例えばシードのワンデーピュアプラス乱視用を見ると
円柱度数 = -0.75D-1.25D-1.75D
円柱軸度 = 20°90°160°180°

のみとなっていますね。
これでは正確な補正は望むべくもありません。

よって、コンタクトは通常のものに留め、その上から乱視の補正だけを行った眼鏡をかけるという手段が取れます。

乱視の度を入れると目が疲れやすくなる場合が多いので、どうしても必要な時だけ眼鏡を追加でかければ目の疲労を最小限に抑えることができるでしょう。
乱視用コンタクトは価格が高くなるので、最終的に出費を抑えられるのもメリットです。

 

【PCやスマホ時にのみブルーライトカットの眼鏡を使う】
ブルーライトカットについても得意なのは圧倒的に眼鏡のほうです。
コンタクトも紫外線カットについては標準装備となりつつありますが、ブルーライトに関してはまだ発展途上感は否めません。
PCなどから受ける青色光は眼精疲労のもとになりますので、眼鏡でしっかりと遮断することが推奨されます。
ただブルーライトのカット率を上げようとすると、レンズの色が黄色く目立ち始めたり、色収差によるゴースト光のせいで視界がチラついたりといったデメリットが発生します。
なのでパソコンに向かういっときだけならその問題点も許容範囲内でしょう、というのがこの使い方になります。

まとめ

他にも、

・普段は目が疲れないように弱めのコンタクトにして、運転や映画館に行く時に上から眼鏡

・しっかり見えるコンタクトの上から手元作業の時だけ老眼鏡

のように併用方法の可能性はまだまだあります。

ちなみに同時使用をする場合は、コンタクトを着けた状態で視力検査をするといった形で目的に合わせた度数で作成する必要があります。
バラバラに作った眼鏡とコンタクトを併用すると、おそらくはピント合わせが上手く行かず状態の悪化を招くので避けましょう。

お店で相談すれば、生活環境に合わせた形で作ってくれるのでオススメです。