2022年以降コンタクトの欠品はいつまで続く?解消の見込みはあるの?

この記事は2022年12月末時点でのデータです。

 

2022年もまもなく大晦日を迎えようとしている時期ですが、現在コンタクトレンズユーザーの悲鳴があちこちから上がっています。

理由は、多くのコンタクトレンズで大量の欠品が発生しているためです。

それも、かつてない規模と期間の長さで。

 

人によっては緊急事態とも言える今回の案件、どうしてこんな事が起きてしまったのか、そして実際に欠品にあたってしまった場合にどんな対処法があるのかを今すぐにでも知りたい人が多いでしょうから急いで解説していきます。

 

なぜこんなにコンタクトが欠品しているの?いつまで続く?

今年に入って激増しているコンタクトレンズの欠品。

一体何が原因で欠品を起こしている(かつ中々解除されない)のかというと、

  • ロシア・ウクライナ情勢による航空便欠航の影響
  • コンタクトレンズの原材料の不足
  • コロナウィルスによる製造工場の稼働率低下
  • コロナ制限解除における需要の急拡大

といった理由がその要因であるとメーカーから説明されています。
まさにこの数年世界が抱えている重大な問題がコンタクトレンズ業界にも影を落としているというのが実態のようです。

この一覧を見ると思うのが、「今はタイミングが悪い」ということでしょうか。

慢性的に続いているコロナウィルスの影響に加えて、ロシアが仕掛けた戦争により世界の生産や流通が大きな打撃を受けています。
さらに今年は各国がコロナの行動制限解除に次々と踏み切ったことから、外出人口が一気に戻り、伴ってコンタクトレンズの需要が増大しました。これまで生産を縮小していた工場がすぐさまこの事態に完全に対応できるわけもなく、今回のようなどうにもならないレベルの大規模な欠品騒ぎを起こしてしまったというわけですね。

 

そしてこの状態がいつまで続くかというのは、正直予想が難しいと言わざるをえません。

この数ヶ月欠品している品目は基本的に右肩上がりで、欠品度数を記した用紙は店内に貼りきれないほどに増えています。
確かに様々な要因が絡み合った今の時分を過ぎればある程度快方に向かうような気もしますが、コロナの再拡大やウクライナ情勢の悪化により、事態がもっと悪い方向へ進むこともないとはいえません。
その場合は現状よりさらに影響が激しくなることも覚悟しておくべきです。

どのレンズが欠品している?

現時点で欠品連絡が来ている大手メーカーは以下の通り。
欠品数が目立つ順に並べています。

主に欠品を起こしているメーカー

JJ(ジョンソン&ジョンソン)
メニコン
③クーパー
④ボシュロム
⑤アルコン
⑥PIA

この中で非常に厄介なのが赤字で示したJJメニコンでしょう。

JJ利用者は早めの確保を推奨 ※終売情報アリ※

JJは主力の「ワンデーアキュビューモイスト」「ワンデーアキュビュートゥルーアイ」のうちそれなりの数の度数が欠品し続けていることがかなり痛いです。
-3.00や-6.00など、利用者が多い度数も平気で欠品しているので影響が本当に大きく、販売店としても悩みが尽きません。

他にも「ワンデーアキュビューオアシス」「ワンデーモイスト乱視用」「ワンデーモイストマルチフォーカル(遠近)」にも度数の抜けがあり、時々2週間タイプやカラコンの「ワンデーディファイン」シリーズも欠品を起こすといった具合。

 

ここで注意しておきたいのは、自分が使っている度数がいつ欠品を起こすかがわからないということですね。

実はどのレンズが欠品しているかのデータ更新は相当頻繁に行われており(2~3日ごとが多い)、それよって非常に短いスパンで欠品レンズや品薄レンズが増えたり減ったりしています。
なので今日なら手に入ったレンズが明日には売り切れてしまっている、なんてことが起こりえます。手元にいくらかレンズが余っていれば後述のように取れる方法がありますが、本当に明日のレンズがないなんて状況で欠品を起こしているとマジで打つ手がない…。

特に強度数の人はレンズがないと通常の生活にすら支障をきたすでしょうから、レンズの購入を早め早めの前倒しで行動することを強く推奨します

※2ウィークアキュビューディファインについて※
JJから長らく販売されてきたカラーコンタクトレンズ「2ウィークアキュビューディファイン」ですが、その度数の大多数で欠品を起こし、さらに復旧の見込みが立たないとしてメーカーが2022年12月末をもって販売の終了を決定しました。
それ以降は各店舗において在庫の限り販売が継続される可能性はありますが、新しく発注やメーカー直送をすることはできませんし、返品の都合上一気に在庫を引き上げてしまう可能性もあります。2ウィークディファインの利用者は購入するのなら今年のうちにしておきましょう。

メニコンのワンデープレミオシリーズはほぼ全滅

現在、ある意味JJよりどうしようもないのがメニコンです。

数ヶ月前から欠品の目立ち始めた「ワンデープレミオ」が30Pも90Pもほぼすべて受注停止。
さらに12月に入って「ワンデープレミオTC(乱視)」と「ワンデープレミオMF(遠近)」の大半の度数があれよあれよという間に相次いで欠品を起こし、ワンデープレミオシリーズのほとんど全部が注文不可という惨状になっています。

12/27時点で生き残っているのは-10.00などの超高度数のみ。
さらに欠品解除予定が2023年の4月や6月というスケジュールになっているため、大多数のワンデープレミオユーザーは今後の予定を検討せざるを得なくなるでしょう。

プレミオに限って考えるなら、

●2Wプレミオ系列は無事なのでそちらに移る
もしくは
●メルスプラン(メニコンの月額制コンタクト利用サービス)を検討する

という手段も考えられます。

理由はよくわかりませんが、製造場所や材料の違いからか2Wプレミオは今のところ一切欠品ナシ。
メルスプランはサブスクのようなサービスなので、間違ってもそちらが欠品しないように優先して在庫が回されています(多分)。

ただ同じプレミオでもワンデーと2ウィークで装用感や使い勝手が変わりますし、メルスプランも毎日使用する人以外は高上がりにつく可能性があり、なおかつメニコン側もプレミオでの入会数を絞っているのですんなり入会できるとも限りません。

クーパー、ボシュロム、アルコンは乱視系が危険

JJやメニコンほどではないですが欠品数が多いのがクーパーとボシュロム。
この3メーカーは主に乱視レンズ(+遠近レンズ)に欠品が集中しています。

クーパーワンデーアクエアトーリック、マイデイトーリック、マイデイマルチフォーカル、バイオフィニティトーリック 等

ボシュロムメダリスト66TRC、フレッシュフィットコンフォートモイスト乱視用、メダリストマルチフォーカル 等

アルコンデイリーズアクア コンフォートプラストーリック、エアオプティクスプラスハイドラグライド乱視用、プレシジョンワン乱視用 等

欠品解除のタイミングはまちまち

コンタクトユーザーとしては欠品したレンズがどれくらいで解除されるかも気になるところでしょう。
しかしこれについてはかなり状況次第な部分があります。

一応メーカーからそれぞれ解除時期の目安が示されているのですが、これがかなりバラバラで、メーカーや品目どころか度数ごとに解除時期が異なる始末。
半月も経たないうちに復帰する度数もあれば、現時点で何ヶ月先と示されているものもあります。

厄介なのは解除時期が来ても延長することがあり、こちらとしてもいついつまで我慢すれば大丈夫ですよというお話が非常にしにくいんですね。

解除までが短めの場合は大体素直に解除してくれるので、まず販売店にあなたの度数の解除時期を確認してみるのが良いかと思われます。

 

使っているレンズが欠品した場合どうしたらいい?

今の時点でもう自分の度数が欠品してしまった、あるいは今後欠品してしまう場合どうしたらいいでしょうかというのが最近最もよく受ける質問。

かなり厳しい事態なので対処もなかなか難しいのですが、私が思いつく限りの方法を記載しておきます。

在庫のあるお店を探す

いつものお店にコンタクトレンズを買いに行って「その度数は欠品です」と言われてしまったとしましょう。
その場合、まずは慌てずに行動範囲で他にコンタクトレンズを買える店がないか探すのがオススメです。

欠品といってもそれはメーカーへ新たに発注ができないという意味なので、お店の中にはまだいくらかの在庫が残っている可能性があります。なので行きつけのお店でダメだったとしても、他の店舗で手に入る可能性は十分にあります

どのコンタクトがよく売れる傾向にあるかも店舗ごとに違います。
運が良ければ、その商品のその度数をあなた以外で使う人が少ないため在庫を確保しやすい、というお店があるかもしれません。

予約注文をしておく

 

必ずできるわけではないのですが、欠品中のレンズを予約注文することが可能です。
支払いを先に済ませておき、レンズが入荷したら知らせてもらってお店に取りに行くorメーカーから直接送ってもらう、という手段が取れることがあります。

これはレンズを優先して確保できるメリットがありますが、送られてくるタイムラグが読めないことによるデメリットもあるため注意が必要。
例えばその期間に他でレンズを購入する機会に恵まれた場合に、たくさんレンズが手に入った上に予約しておいたレンズが届くと手元のストックが溢れかえってしまう…などが考えられます。

なので予約を行う場合はスケジュールを慎重に組む必要があるでしょう。

定期的に補充されるのでこまめに確認を取る

欠品度数が日々変わっていることはお話しましたが、それ以外にもメーカーが時々『(欠品解除自体はされていないけれど)販売店用に在庫を卸してくれる』ことがあります。

これにより定期的にストックがフル充填されるので通常販売が可能になるタイミングがあるわけですね。

とはいってもこのタイミングも不定期ですからいつならありますとお伝えするのは難しく(店員にも時期が全くわからないことが多い)、ちょくちょく確認をとって頂くしか方法はないかもしれません。

ネットショップを漁る

漁ると言うとちょっと言い方がよくないかもしれませんが(笑)、コンタクトレンズを取り扱っているネットショップはかなりの数が存在します。

根気よく探していけば目的の度数が残っている確率も低くはないため、コンタクトがないと困る人は頑張って探してみる価値はあるといえます。ほとんどのショップは処方箋なしで購入できますから、目的の度数がしっかりわかっていれば問題なく購入することができます。

ただし輸入品だったり海外向けに展開していたり、国内の店舗で買うのと比べて勝手が違う場合も。
初めてネットショップを利用する人はそのサイトが安全かどうか十分に下調べをしておくと安心ですね。

度数を変える

目的の度数より1段階高い(低い)度数ならある場合、一時的にそちらに変更してみるのはアリです。

1段階くらいの差ならばそこまで無理なく使用できることも多く、眼科で上げ下げした度数をテストレンズで試してみて問題なさそうならそれでOK。
もし検査する時間がなく急ぎで手に入れなければならない場合は、どちらかというと度数は下げたほうが無難です(今より少しでも視力が落ちたら仕事や生活に支障がある場合を除く)。

BCや容量(30Por90P)で状況が違うのでチェック

例えばワンデーモイストだと、

BC(ベースカーブ)…9.0と8.5の2種類
容量…30枚パックと90枚パックの2種類

が存在します。
実は「90Pだと欠品しているけれど30Pならば大丈夫」といったパターンもあるので、忘れずにどちらもチェックしておくのが良いでしょう。BCが違えば欠品状況も異なるので、使用レンズが8.5なのに9.0の欄を見ていたなんてことがないようにも気をつけて下さい。

ちなみにいくら欠品していたと言っても、BCを勝手に変えるのは危険です。
特にモイストのように0.5も差があるようだとかなりレンズカーブが変わり、レンズがうまく装着できずに最悪目を傷つけてしまう可能性があるためですね。
ただ人によっては目のカーブが8.7~8.8くらいで、モイストのBCどちらでも問題なくつけられるということもあるかもしれません。眼科医にしっかり調べてもらって、どちらでもOKとなったらBC変更も有効な手段です。

別の種類のレンズを使えるようにしておく

今回の状況ははっきり言って長引きそうです。
たまたま欠品レンズが手に入ったとしても1~2ヶ月分では状況の解消まで保たないかもしれません。

であれば、いつものコンタクト以外にも使用できるレンズを増やしておくと安心です。
モイスト系列とプレミオ系列以外なら無事なレンズが多いですから、その中で急場を凌げそうなコンタクトを見つけておきましょう。BCや含水率やつけ心地はそれぞれ違うので、一旦眼科で検査をしつつ一緒に探してもらうのが楽です。

しばらく眼鏡中心にシフトしてみる

あとはいっそのことこの機会に眼鏡をメインで使ってみるのも良いでしょう。
コンタクトレンズは少なからず眼球へのダメージがありますから、定期的に使用を中断して目を休ませてあげると長期的に見て健康な目、そして視力をキープすることに繋がります。

最近の眼鏡はデザインもよくかなり安価に手に入れることができるようになりましたから、今まで眼鏡はちょっとなあと思っていた人も、ここはひとつ気分転換に格好いい(可愛い)眼鏡の着こなしを探してみるのもオススメです。

 

まとめ

コンタクトレンズの欠品というのは散発的にはよくある話だなというのが販売店としての感想。

しかしそれは数も少なく、またまとまって起きたとしてもそこまで長くは続かないものでした。
今回のように規模が大きく、先の見えない状態が長期間続くのはあまり例になかったレベルです。

当然メーカーも欠品解消に向けて日々最大限の努力を行っていますが、状況によってはそれが改善に向かうのにまだまだ時間がかかる可能性があります。なので私達は事態がどのように転がっても対応できるようにある程度準備をしておく必要があるでしょう。

特に手持ちのレンズがギリギリなくなるまで行動を起こさない癖がある人は、今回に限っては早めに行動しておいたほうがいいですよ?
いや、本当に。