眼鏡着用者の中で、最近需要が急上昇しているのが眼鏡の曇り止め。
もともと風邪を引いた時や花粉症の季節に消費される商品だったのですが、2020年のコロナ禍以来、一年中必須のアイテムと化してしまいました。
眼鏡もマスクも外せない。
でも眼鏡は曇る。
非常に厄介なこの曇りを抑える強力アイテムを、使い勝手別にご紹介していきましょう。
眼鏡の曇りはどこから来るの?
マスクをした途端、一気に曇り始める眼鏡。
今までマスクに馴染みのなかった人は特に、眼鏡の曇りの厄介さを痛感しているかもしれませんね。
ではそもそも、どうして眼鏡は曇るのでしょう。
冬場は窓ガラスが結露してたくさん水滴がついていますよね。
室内の暖かい空気が窓ガラスにぶつかって冷やされると、その暖かい空気は中の水分を留めておけなくなります。
その結果、水滴となって窓に張り付いてガラスを濡らすことになるわけです。
メガネが曇っているのも、基本的にそれと同じ状態と言えます。
マスクと眼鏡の同時使用
口の中の空気は呼吸によって外に吐き出されます。
そこでただでさえ暖かい呼気が、マスク内の密度によりさらに温度の上昇を起こし、それがマスクの隙間から上方向へ吹き出して眼鏡のレンズに当たります。
すると、レンズに細かい水滴がたくさんついて通る光を乱反射させるのです。
それが’白いくもり’となって私達の目に見える、というのが曇りの正体です。
普段なら息は四方へ散ってしまうのですが、マスクを付けた時は鼻周りの隙間を塞がないとレンズに空気がぶつかることは避けられません。
空気の寒暖差
もう1つとしては、例えば寒い外にいた人が室内に入った時に一気に曇るパターンでしょう。
これは、外気でキンキンに冷やされた眼鏡のレンズに室内の暖かい空気が触れたせいです。
原理はマスクの時と全く同じですね。
少し違うのは、マスクの場合は息の大半が眼鏡の内側に当たるのに対し、こちらはレンズ全体を室内の空気が包むので両面に曇りが発生します。
曇り止めは3タイプ、どれが一番効果的?
スプレータイプ
普通のレンズクリーナーと同じ様に、レンズに向けて液体を霧状に吹き付けるタイプ。
汚れ落としと一緒に曇り止めの成分が入っているので、非常にお手軽です。
シュッと吹き付けたあとは、いつもレンズを綺麗にする手順と同じでティッシュなりメガネ拭きなりで拭き取るだけです。
吹き付けて
拭き取るだけ!
簡単ですね。
いつもやっているレンズ磨きと全く同じことをするだけなので、新たに増える手間は全くありません。
スプレーの液体を全体に噴霧するので塗りムラがないこともメリットの一つでしょう。
手っ取り早く済ませたい方にはスプレータイプがオススメです。
クロスタイプ
クロスタイプはさらにお手軽です。
なにせ形状はメガネ拭きそのままですので、使い方はそれで眼鏡を拭くだけ。
それで曇り止めの成分が塗布されて、眼鏡を保護するという寸法です。
ただ注意点としては、ただ拭くだけでもいいのですが、効果を十全に発揮させようとするなら使用前に眼鏡の洗浄を行って下さい。
流水でカンタンに洗い流すだけで結構なので、レンズ表面についた埃や汚れをなるべく落としておくのがコツです。
そしてティッシュなので水分を拭き取った後、この曇り止めクロスでレンズを擦るのが最も効果的でしょう。
10往復もさせれば一日分の効果を期待できます。
頻繁に擦ってしまうのはやはりレンズの寿命を縮めますので、その意味でも使用前の洗浄は欠かさないほうがよいと思います。
ジェルタイプ
3つのタイプの中で、平均として効果が一番強力なのがこちらのジェルタイプです。
粘性のあるジェルを塗りつけるように使用するので、液体がこぼれ落ちたりという心配は少ないです。
蒸発もしにくいので、曇り止め効果が長持ちしやすいのも嬉しいですね。
ただ、最初のうちはどれくらいの量をどう塗ればいいのかがわかりづらいと思いますので、画像で説明します。
使用量は一滴で十分です。こんなもんです。
これっぽっち!?と思うかもしれませんが、これだけでレンズの一面をしっかりと覆うことが出来ます。
先ほどの一滴を指で塗り広げてみました。
御覧ください、十二分に広げることが出来ました。
あとは馴染むのを待ってから、ティッシュや眼鏡拭きでキレイに拭き取って下さい。
これで2~3日は、レンズが曇って煩わしい思いをすることは減るでしょう。
左レンズだけ曇り止めをつけた状態で、両方に息を吹きかけてみました。
その瞬間はどちらも曇るのですが、曇り止めをつけた方は1秒もしないうちにサーっと曇りがひいていきます。
その直後を撮影してみましたが、つけてない方はもとに戻るのにさらに数秒を必要としました。
人は数秒に一回は呼吸をしていますので、マスクをつけていると正に曇りっぱなしになってしまうわけですね。
マスクのまま長時間のお仕事をされている方は、このジェルタイプで相当ストレスを緩和できるのではないでしょうか。
まとめ
以上のように、曇り止めには様々なタイプがあります。
すぐ使用できるのが良いのか、持ち運びしやすいと嬉しいのか、とにかく強力な効果を必要としているのか。
場合によっては複数を組み合わせて利用されている方もいます。
ご自分の必要に応じて商品を選べれば、さらに快適な眼鏡ライフを送れることでしょう。