帰宅してコンタクトレンズを外そうとしたら、あれ、レンズが見当たらない…。
異物の違和感はないし目の中にはないような気がするけど、落としたのか、それとも目の奥に入っちゃった!?
コンタクトユーザーがたまに遭遇する「コンタクト行方不明事件」。
めちゃくちゃ焦りますよね。このページに来たあなたも、もしかすると正にレンズを見失ってしまった状態かもしれません。
こんな時でも、まずは落ち着くことが大事です。慌てて目を擦ったりしたらダメですよ。
落ち着いたら、この記事の内容を順に目を通してみてください。
レンズの行方や、レンズが目にあるかどうかの見分け方、どんな風に探したらいいかを書き出してありますので参考にして頂ければと思います。
さしあたって一番不安に感じるであろうポイントだけ先にお伝えしておきましょう。
意外と感じないレンズの違和感
最初にお伝えすることとして、他のサイトでも必ず説明されていますが『コンタクトレンズは取れないような目の裏側までいったりはしない』ことを覚えておきましょう。
出典:ACUVUEA
このように瞼の裏側は袋状の行き止まりになっているため、レンズが外れて移動してしまったとしてもこの袋の中のどこかにあります。したがって後述するように手順を踏めば最後にはちゃんと取り出すことができますので安心して下さい。
ただ、毎回すぐに見つかるかというと結構手こずる時もあるのが厄介なところ。
ソフトコンタクトレンズは中心厚が0.1mm以下のものが多く、目の中に入り込んでも違和感を感じ取れない場合があるのです。ハードレンズなら厚みがあって固いのでわりかし判別しやすいのですが、ソフトは柔らかくて変形しやすいためよれて奥の方にいってしまうと中々場所を特定しづらくなってしまいます。
消えたレンズの探し方
このようにソフトコンタクトのレンズは運が悪いとかなり探しにくい状況に陥るもの。
すぐに見つからないときは、順々に可能性を潰しながら探していくと発見確率が上がるのではないかなと思います。
ステップ1:目の外側にないかを調べる
まずレンズが既に外れていて目の外にないかどうかを確認します。
①周囲に落ちていないか
いつの間にかレンズがぽろっと外れて落ちてしまっていることもなくはないので、テーブルの上や床や膝の上などにレンズが落ちていないかどうかを見ておきましょう。もしかすると現在地に来るまでの移動中に落ちてしまった可能性もあるのでその点も頭の隅に入れておきます。
②手にひっついていないか
意外と見落とすのがこれ。指の先ならわかるでしょうが、自分の視界に入らない位置にひっついていると気づきにくかったりします。
特に手に水分が多くついていると違和感も少なく、レンズが水の屈折に紛れて見えなくなることも。
③左右の視力を確認
レンズを付けているときの左右の見え方をチェックしてみましょう。
いつもと比べて片目ずつの視力に違和感はありませんか?もし感じられない場合、もしかするとレンズが実は外れていないパターンもありえます。角膜の周囲に注目してコンタクトのフチが見えればレンズが外れていない証拠です。
ステップ2:目の中を探す
レンズが外れていて周囲に見当たらないなら、目の奥に入り込んでいる可能性もあるので次にそちらを探していきましょう。
眼球は黒目部分に最も敏感な三叉神経が集中しているので、そこからレンズが外れるてうまい位置に動いてしまうと触感では感知しにくくなるという面もあります。
よってレンズを探すには、違和感を感じ取れるようにレンズを優しく移動させてあげるのが有効と言えるでしょう。
目に水分を足す
もうこの時点でいくらか目の中を探したでしょうから、次に目に水分を加えることを試してみましょう。
例えば乾燥で目のどこかにレンズが貼り付いていた場合、コンタクト専用の目薬をさしてあげることで眼球に水分の膜が張り、レンズが動き出す可能性があります。
目を閉じて眼球を左右に動かす
さらに目を閉じることで全体に水分を行き渡らせ、眼球を動かすことでレンズの移動を促します。
このときレンズが少しでも動いてくれたなら瞼の裏や眼球で違和感を感じ取ることができるかもしれません。おおよそどの辺りにあるかの検討がつけばかなり探しやすくなります。
瞼の上から優しく押さえる
なんとなくここかな?というアタリが付いたなら、瞼の上からレンズのありそうな付近を柔らかく押さえます。その後眼球をレンズのあるであろう方向に動かせば、自然とレンズが黒目側に寄っていきますよね。強引に上から指でグリグリとレンズを動かそうとするよりは目が傷つきにくいですからこの方法がオススメです。
瞼を引っ張ってレンズを確認する
ここまでやったなら、あとは目を開け瞼をしっかり引っ張り上げることで最初よりレンズを発見しやすくなっているはずです。改めて目を動かして、目視出来る場所にあるかを確認して下さい。またこの最中にレンズがぽろっと落ちる場合もあるので、仮に落ちてもわかりやすい場所で確認するようにしましょう。落ちたことに気付かずにずっと探し続けて目を痛めてしまうのも本末転倒ですから。
どうしても見つからなかったら?
丁寧に探してもレンズが見つからなかった場合、どうしたらいいでしょうか。
その時は冒頭でお伝えしたとおり、一旦保留にします。
仮にまぶたの裏側にレンズが残ってしまったとしても、それが直ちに致命的な問題を与えるわけではありません。現在進行形で目に痛みが走ったり、ずっとゴロゴロしたり、涙が止まらなかったりした場合はすぐさま対処したほうがいいでしょうが、違和感を感じ取れないならば今はそのままで大丈夫です。
逆に焦った状態で目の中を探し続けて眼球を傷つけたりするほうが怖いのです。
ここまで見てきたとおり、違和感がないということは
- 既に外れている
- 目の奥に入り込んでいるが悪さはしていない
のどちらかであると考えられます。
①であればもう解決済みですし、②だった場合はあえて時間を置くのも手です。
行動しているうちにレンズが自然と動くこともあるので、例えば数十分後や翌日に寝て起きたあたりでアッサリ発見できることもよくある話。
というか色々と探して見つからないときは大抵もう外れていることが多いですから、割り切って次の行動を起こしてしまうほうがいいかもしれませんね。学校や仕事があるでしょうし、新しくコンタクトをつけてしまっても良いでしょう。
心配なら眼科で目の中を確認してもらえば安心です。それまでは眼鏡で過ごすこととして、後日時間を作って受診しに行きって下さい。
まとめ
繰り返しますが、レンズがどこかに消えてしまっても、目に異常が出ていなければ大慌てで動かなくて大丈夫です。
初めて目の中でレンズを紛失したときはかなりの恐怖ですが、思うほどに厄介な事態ではないもの。
大事なのはレンズが見当たらないときの対処法を覚えておくことと、レンズが自分の目にちゃんと合っているかを普段からチェックしておくことです。
レンズの素材・ベースカーブ・サイズなどが合わないほどレンズの収まりが悪くなり黒目から外れてしまいやすくなります。結果としてこのようなトラブルを招きやすくなるので、定期的な眼科での検査を行っておくと未然に防ぎやすくなるでしょう。