眩しさ避けとして必須のサングラスですが、普通にお店に並んでいるフレームには度が入っていません。
それを度付きにできれば色々と便利に使えるのは間違いありません。
でも実際に買おうとすると、
『度付きサングラスはどこで頼めば作ってくれる?』
『度付きは高いと聞いたけど値段を抑えるにはどうすればいいんだろう』
『今持っているサングラスにも度を入れることは可能か』
というふうに、いろいろと疑問が湧いてきたりしますよね。
なのでここでは度付きサングラスを実際に買おうとしたとき、どこのお店で探したらいいか、どんなところに気をつけたほうが良いのかを解説していきます。
度付きサングラスは通常のメガネフレームとは違う点がいくつかあるので、慌てて作って「思ってたのと違う…」なんて後悔のないようにしたいところです。まずはこの記事でしっかりチェックをしてから購入を検討してみて下さい。
メガネフレームとサングラスフレームの違い
度付きでサングラスを作りたいと思ったのなら、まず最初にどんなフレームに度を入れたいのかで話が変わってくることを注意しなければいけません。
一般的に眼鏡と聞いて最初にイメージするフレームのことですね。
眼鏡屋さんに行って、色のついていない透明なダミーレンズが入っているフレームは基本的にすべてこれに当てはまります。
四角型(ウェリントン)や丸型(ボストン)など様々な形をしていますがすべて同じ扱いで大丈夫。
これらは通常のクリアレンズと同様に度付きのカラーレンズも問題なく入れられるので、安価で簡単に作ることが可能です。
およそ通常レンズ+3300円前後で作れることが多いですね。カラーレンズ無料キャンペーンなんかもよく開催されているのを見かけますし、値段を抑えたい場合はこちらのフレームタイプにカラーレンズを入れることをオススメします。
メガネフレームに対し、最初からカラーレンズが入った状態で販売されているのがサングラスフレームのこと。
すごく大雑把に分けると、
[1]メガネフレームとほぼ変わらないような形状のもの
[2]いかにもスポーツ選手がかけているような顔にピッタリ沿った形のフレーム
の2タイプがあります。
前者はそのまんま眼鏡フレームですが、後者である[2]の特徴を挙げると
①フレームが大きくカーブしている
②レンズサイズが大きい
といった点になります。上の写真を見るとよくわかりますね。
ではこれのなにが困るかというと、このフレームにレンズを入れようとした場合、通常のレンズはここまで曲がりが強くないので加工してもフレームにはめ込むことができないという事態が発生してしまうのです。例えば上の写真に真っ直ぐの板のようなレンズをはめ込もうとしても、明らかにはみ出してうまくいかなさそうですよね?
なのでこういった際は曲がりの強い「ハイカーブレンズ」というものを使用することになります。ハイカーブレンズを使うことでフレームのカーブに沿ったレンズに加工できるので、見た目もレンズがはみ出したりせず美しく仕上げることが可能です。このレンズを取り扱っていない店舗では交換は断られてしまう場合がほとんどです。
ただしこのハイカーブレンズには注意点がいくつかあって、
・厚みが出やすい(カーブやサイズが大きくなるほど顕著)
・価格が高い
・フレームの形状によっては度付きでの作成が困難なものがある
こういったことを把握しておく必要があります。
そのフレームにどんなレンズが必要になるかはフレームの形や入れる度数によって条件が変わる場合があるので、最終的には眼鏡屋さんに見せて確認を取る形になるかと思います(このタイプのフレームをオンラインのみで度付きにするのは現状難しい)。
「フレーム全体の見た目では結構曲がっているように見えるんだけど実際にレンズ部分の曲がりがそこまで強くない」パターンもあるので、やはりまずは店舗にて見てもらうのが良いでしょう。
度付きサングラスはどこで手に入る?
度付きのサングラスを買うとするなら、やり方は以下の2パターンに分かれます。
①お店でフレームを買うときにカラーレンズに変更してもらう
②所持しているフレームを持ち込んでカラーレンズに交換してもらう
それぞれ価格設定や条件が異なるので、主だった眼鏡販売店の対応を表にして見ていきましょう。
【メガネフレームの度付きサングラス対応表】(サングラスフレームは個別に解説)
価格 | 屈折率 | カラー数 | 納期 | レンズ交換 | 他社フレームの持込 | |
JINS | フレーム+3300円 | 1.60~1.74 | 28色(ミラー3色) | 7~10日 | 5500円 | ○ |
Zoff | フレーム+3300円 | 1.55 | 50色以上 | 最長10日 | 3300円 | △(できなくはないが基本はZoffフレーム) |
眼鏡市場 | フレーム+レンズ合計11000円 | 1.60~1.74 | 143色 | 7日 | 15180円 (レンズ代11880円+カラー3300円 | ○ |
メガネフレームなら制限がほとんどないので、ほぼすべてののお店で購入が可能です。
メガネフレームの場合
場所によって色の付け方にバリエーションがあるので合わせて見ていきましょう。
□JINS
・フレームセット価格+3300円(カラーレンズ)
・フレームセット価格+5500円(ミラーレンズ、調光レンズ、偏光レンズ、コントラストレンズ)【レンズ交換】
・5500円
JINS最大のメリットは、高屈折率(超薄型)のレンズが無料で付けられることです。
屈折率1.60のレンズを無料と謳っている店舗は多いですが、JINSはより屈折率が高い、つまりもっと薄型のレンズ(屈折率1.67~1.74)にグレードアップすることができます。価格は一切変わりません。
どの屈折率の場合でもカラーレンズは+3300円をするだけで作れてしまうので、度数が強くて厚みが出てしまうのに困っているならJINSがダントツでオススメ。
単焦点だけでなく遠近両用についても、セット価格に度付きレンズが含まれていますのでそこに+3300円で色を入れることが可能です。特に遠近両用を使う年齢になると、目の機能低下や白内障の影響で光を眩しく感じやすくなる人が増えてきますので、安価でサングラスを作れるJINSは年配の人にも実は相性が悪くなかったりするのです。
□Zoff
・フレームセット価格+3300円<1.55球面>(カラーレンズ、ミラーレンズ、調光レンズ)~
・フレームセット価格+5500円(偏光レンズ)~
【レンズ交換】
・3300円<1.55球面> ~※ただし、屈折率を上げる場合上記にさらに
+5500円 1.60非球面レンズ
+7700円 1.67非球面レンズ
+13200円 1.74非球面レンズ を加算して下さい※
Zoffはブルーライトカットレンズ無料が特徴でありますが、そちらには色を入れることができないので今回のテーマではZoffがやや不利と言えるでしょう。色の種類は多めなのでその点でメリットはあります。
他社フレームのレンズ交換も公式ヘルプでは基本的にお断りとなっていますが、実際に問い合わせて確認するとやってくれるようなので安心して下さい。ただ対応してくれるフレーム形状の幅が狭い可能性もあるので、まずは店舗に持ち込んで本当に可能か確認するところからですね。
□眼鏡市場
・フレームセット価格+3300円(カラーレンズ、偏光レンズ、調光レンズ、コントラストレンズ)
・フレームセット価格+5500円(アクティブサン=光で色が変わる調光レンズ)【レンズ交換】
・15180円(クリアレンズ11880円+カラー3300円)
眼鏡市場もJINSと同様、屈折率を上げたり遠近両用に変えてもレンズ価格に変更はありません。
つまりカラーレンズを入れる場合も同じで、どの屈折率だろうが+3300円で作成が可能です。
特筆すべきは選択できる色の種類が143色もあることでしょう。
スタンダードカラーは12色*4つのトーンで微妙な違いにこだわることができます。フルカラーの他上からだんだん色が薄く抜けていくグラデーションカラーも選べるので、フレームとの組み合わせも含めて誰ともかぶらないあなただけのサングラスを作れるのが非常に嬉しいですね。
アクティブサンとは主にドライブで調光を使いたい方にオススメ。車の窓は紫外線を遮断するので通常の調光レンズでは色がなかなか変化してくれないですから、この光で変化するタイプをご利用下さい。
サングラスフレームの場合
上記に当てはまらずレンズがセットになっていないフレームの場合はこちら。
安価をウリにしている大型チェーン店では自社フレーム以外を受け付けてくれないことが多いです。
□JINS
・フレーム代+5500円(レンズ交換代2200円+カラー3300円)
【レンズ交換】
・8800円(レンズ交換代2200円+カラー3300円)
例としては既にカラーが入ってるもの、jinsPCや花粉症ゴーグルなどのパッケージ製品が対象となります。
しかしハイカーブやツーポイントフレーム、レンズサイズが大きいフレームは不可となっています。また入れる度数が強かったり、フレームの状態が良くない場合も断られてしまう場合があります。
□Zoff
・フレーム価格+3300円<1.55球面> ~
【レンズ交換】
・3300円<1.55球面> ~※ただし、屈折率を上げる場合上記にさらに
+5500円 1.60非球面レンズ
+7700円 1.67非球面レンズ
+13200円 1.74非球面レンズ を加算して下さい※
□眼鏡市場
フレーム価格+6200円~(以下参照:屈折率で値段が変わる)【レンズ交換】
・6200円(1.55標準球面レンズ)
・8200円(1.60薄型球面レンズ)
・12200円(1.67超薄型球面レンズ)
・12200円(1.60薄型カーブレンズ)
・15180円(1.55標準偏光球面レンズ)
・15180円(1.67超薄型調光レンズ)
・17200円(1.60薄型ミラーカーブレンズ)
「えーなんで!?」と思うかもしれませんが、基本は屈折率が高くなればコストがかかるので価格差が出てくるものです。眼鏡フレームで同一価格を実現しているほうが特殊であると言えます。
カーブレンズとは途中の写真でご紹介したフレームの曲がりが極端に強いフレームに最適なレンズのこと。このタイプのフレームに度を入れたかったらカーブレンズをセレクトすると度付きを実現することができます。
まとめ
ここまで見てきた通り、フレームは
・メガネフレーム
・サングラスフレーム
大きくこの2種類に分かれています。
サングラスフレームは基本的には度を入れる前提で作られていはいないので、度付きカラーレンズに交換しようとすると色々と条件をクリアしなければいけなかったりコストが高くついたりします。
最近はどちらかというと普通のメガネフレームに色を入れてオシャレサングラスとして活用するシーンが増えてきたように思うので、度付きに困ったらまずはそちらのタイプのフレームから探してみるのはいかがでしょうか。