眼鏡を選ぶ時はコンタクトをしたままがいいけど不都合は起きる?

眼鏡屋でメガネを選ぶ時に困るのが、フレームを試着した自分の姿がよく見えないこと。
目が悪いから来たのに目が悪いせいで選びにくいってどういうことだー!とイヤになりますね。

それを解決するのがコンタクトをつけたまま試着をすること。これならバッチリ眼鏡をかけた自分の姿を確認できます。

…でもちょっと待って。
度数を測るときにコンタクトは外さないといけないよね?その場で外してなにか不都合なことは起きないの?

結論から言うと、影響はあります。

ただ、その不都合の大小は人によってかなり変わることを知っておいてください。
検査する側から見て、コンタクトをつけたままの来店が大して影響のない人もいれば、ものすごく困る方もいます。

自分がどんな状況に当てはまるかを知っておくと、当日の行動を決めやすく、なおかつ快適な眼鏡を手に入れやすくなるのは間違いないでしょう。

 

コンタクトを外した直後は視力が出にくい

大きな影響として、コンタクトレンズの装着による角膜(黒目部分)の変形が考えられます。

角膜は外からの光を集める「柔らかいレンズ」とでも言うべき器官なので、そこに上からコンタクトを被せるとその柔らかさがゆえに形が変わってしまうことがあるんですね。
コンタクトを外せば角膜は徐々に元の形に収まっていきますが、外した直後は最も変形してしまっている状態と言えます。

強めの眼鏡になってしまうかも

そして角膜が変形したことにより、本来の状態と比べて光の集散が変化。
多くの場合、一時的に視力が出しにくくなります。

ということは、測定時に目的の視力を確保するためにどんどん度数を足していかなければならなくなりますから、必然的に度の強めな眼鏡になっちゃいますよね。
出来上がった眼鏡をいざ使おうと思ったら、なんだか見えすぎてクラクラする…なんてことになりかねません。

眼鏡は傾向として度が弱いより強い方が使いにくい眼鏡になりやすいですから、コンタクト脱直後の検査は大いに気をつけるべきです。

外して時間を置いてもらうことがある

ではコンタクトで来てしまったら度数測定が難しいかと言うとそうでもありません。

コンタクトを外してしばらく待てばある程度目の状態は元に戻ることが期待できるからですね。なので、いざ検査を受ける段になってからコンタクトをその場で外してもらって少し待機してもらう場合が多いでしょう。
ワンデー以外であれば、外したレンズはお店が保存液を用意してくれるので検査後にまた付け直すことができます。

ちなみにどれくらいの時間待つかというのは眼鏡屋で判断が分かれます。
目安として20~30分前後時間を置くとかなり正常な数値に近づきますが、忙しい店舗などだとそこまでの時間を取れないことがあります。すると数分とか、下手したら外した直後にそのまま検査しますとなるかもしれません。

この時間が短いからといって必ずしも正しい度数が導き出せないとも限らないので、この判断は難しいところがあるんですね。要は運営と正確性のバランスの問題です。コンタクトの影響が少なそうな人ならインターバルを短時間で済ますことはままあります。

 

脱直後でも影響が出やすい人と出にくい人がいる

ではコンタクトを外した直後に視力への影響が大きい人と小さい人の違いは何でしょうか。
あくまで傾向としてですが、

不都合が起きやすい人

年配の方
コンタクト歴が長い
ハードレンズを使用している
もともと視力が出にくい

このあたりに当てはまる人は不都合が出やすいです。特に固いハードレンズを昔からという人は長年の使用で眼球表面のカーブに強いクセがついてしまうため、正規の視力とズレた数字になってしまいます。

できれば24時間はハードの使用を控えて来店して頂けると、眼鏡屋としては感謝感激ですね。

逆に20代くらいで度数が弱めの人なんかは影響が小さいのではないでしょうか。
コンタクトを外してパッと測ってササッと数値を出してハイ終わり、ができるイメージです。

 

最適な当日の行動

できれば眼鏡で来るのがベスト

眼鏡を持っているならやはり眼鏡で来た方が確実です。その日は朝から眼鏡で過ごすようにしましょう。
特に午前中からお昼の目がそこまで疲労していない状態がいちばん自然な測定を行うことができます。前日も夜更かしをせず、体調を整えて眼鏡屋にお越しください。

検査前に長時間スマホを見続けると目の緊張を呼んで、これもまた正確性を阻害する原因になるので気を付けてください。

ムリなら現用の眼鏡やコンタクトを持参する

それでもコンタクトでないと困るという方は、今現在使用している眼鏡やコンタクトの度数の情報をお持ち下さい。

現用度数とその見え方を参考に出来れば、おそらくこれでは強すぎるであろう度数の予想をさらに絞ることが可能です。より使いやすい眼鏡になりますから、手元にあるのならご持参して頂くのが超オススメ。

ちなみに眼鏡は現品があればその場で度数をチェックできます。しかしコンタクトレンズはそうもいかないことがあるので、度数を調べてきてもらうか外箱orブリスターを見せて頂ければと思います。

フレームの取り置きをお願いする

フレーム選びはコンタクトでちゃんと見たい、でも検査も確実にやって欲しい!

と、このようにどちらも譲れないなら、フレームだけ先に選んでおくという手があります。

予めこのフレームがいいですというのが決まっていれば、眼鏡屋さんに頼んでその眼鏡を取り置きしてもらうことが可能。
その後コンタクトを外し、他の用事を済ませてからまた来て検査してもらうでもいいし、取り置きは大体数日~1週間くらいはどこも対応してくれるはずですから後日再来店でもいいんじゃないでしょうか。

度数保証もある

また、どんな眼鏡屋でも作成したレンズに度数保証が付随しています。

期間は3ヶ月から1年と店によって違いますが、作った眼鏡がもし見にくい場合に大抵無料で度数交換をしてくれるのです。
これは最初の検査が脱直後だからといって不適用になるわけではないですのでご安心を。

なのでそこを踏まえるなら、最初をコンタクトつけたままでもむやみに心配することはないと言えるかもしれませんね。

 

まとめ

コンタクトが視力検査に与える影響は人によって大きく異なります。
平気な人は平気ですが、ダメな人は全然ダメなもの。

特にコンタクト脱後の検査で上手く視力が出なかったという経験が一度でもある方は、おそらく次の機会も同じ状況になりやすいでしょうからぜひ眼鏡での来店をお願いしたいところです。