コンタクトのネット購入をメインにしたい場合など、眼科で度数だけ何とか測ってもらえないのかなって考える人が増えてきているようです。
確かにコンタクトはどこで買っても商品は同じものですから、なるべく安い場所で買いたいですよね。
ここではそういった悩みのある人へ向けた解説をしていきたいと思います。
度数だけ測ってもらうのはOK?
場所ごとに対応が違う
眼科でコンタクトの度数だけ測れるかという疑問への答えは、「眼科による」と答えざるを得ません。
多くの眼科は提携のコンタクトショップを持っており、ユーザーの囲い込みをするために検査を受診した患者を(大抵隣にある)提携ショップに誘導する流れを取っています。
なのでご心配の通り、提携店で買う気のない、度数だけ測りたいという人が来ても検査をお断りされる場合があるんですね。場所にもよるでしょうが、体感6~7割くらいの眼科がそういった対応をしているイメージです。
ちゃんと処方してくれる眼科もあります。
もちろん本来はそうあるべきです。
眼科は目の状態を調べたり治療したり処方を出す場所。商品を売りつけるのは全く別の話であって、購入場所は客側の自由意志で決められるのが正しい姿でしょう。
この一言さえ言わなければ良い
とはいえ近場の眼科が優良な対応をしてくれるとは限りません。
では対応してくれない眼科で度数だけ測りたい時はどうすればいいのか。
カンタンです。
『他の店で買う』って言わなければいいんです。
なぜか皆さん正直に「他店舗(もしくはネット)での購入を考えてるのですが度数だけ測ってもらえますか」と伝えてしまうんですね。それをしてしまうと、上からの方針がある場合眼科の窓口の人は残念ながら難しいですと答えなければならなくなります。
そんなことを言わずに、普通にコンタクトの処方箋が欲しいですと言うだけで大丈夫。欲しい商品名が決まっているならそれも伝えましょう。
その後はそのまま検査を受けて、検査料を払い処方箋を発行してもらって、
帰宅するだけです(バーン)
そうです、帰っちゃって大丈夫です。
別にお医者さんが出口で立ち塞がってきたりはしませんので安心して下さい(笑)。
余計な一言さえ言わなければこんなものです。億が一見咎められたら、検査しているうちに時間がなくなって約束に間に合わないとでも言っておけばいいんです。別に何も悪いことはしてないのですから。
まあでも眼科側も仕方のない部分があるので、正面から文句を言うのはやめてあげてくださいね。しれっと静かにその場を後にするのがベストです。
それでも処方箋をもらえない場合は
ただし聞くところによると、
処方箋を受診した方に渡さずに、直接となりの店舗に横流しをしてさあ買え!という流れにする眼科が増えてきてるそうです。持って帰りたいと伝えても「でしたらお渡しできません」と言うのだとか。
正直そこまでされると厳しいです。
この場合は、初回は諦めてそのお店で買うのが良いでしょう。
一旦買いさえすれば処方箋も一緒にもらえる(処方箋ではなく購入明細かもしれませんが)ので、それをもとに次回以降は別の安いお店で購入する形にするのがベターです。万が一なにも書類をもらえなくても、購入したコンタクトレンズの箱かブリスター(レンズ一枚一枚が入っているケース)に度数情報が載っているのでそれを見ればOKですね。
さて一応ですが眼科側の言い分として、
『コンタクトは目に入れる医療機器扱いだから、出した処方箋のコンタクトを間違いなくお客さんが手に入れるところまで責任を持って見届けるために提携店で販売している』
というものがあります。
なるほど、間違った商品を買ったり間違った使い方をしたら最悪失明につながるので言いたいことはわかります。
確かにそれはわかるのですが、
うーん、でもなあ…
別に他のお店で買ったからって間違えなくない?
だってお店の人に処方箋を見せて出してもらうわけで、それは提携店だろうがその他のお店だろうが条件は全く一緒です。コンタクトの使い方なんて眼科検査時に説明を終えているわけで、お客さんから聞かれない限りいちいち販売店の店員が改めて説明なんかしません(せいぜい保証の内容くらいでしょうか)。
強いて言うならネットショップで買う際には自分で度数を入力するため比較的ミスが起こりやすいですが、初回時だけ提携店で買わせたところでそれ以降はいくらでもネットで買えてしまうわけで、大した抑止力になっているとも思えません。
やはりお客さんの囲い込みという目的がメインと言わざるをえないのではないでしょうか。
眼科で測る場合の料金
検査費用に関しては、
初診1300~1700円くらい
再診なら400~500円あたりが相場でしょうか。
検査項目が増えると額も増していきますが、ただ処方箋が欲しいと来た場合なら最低限の診療代で済むはずです。
むかし診療を受けたことのある病院でも、何年が経つと初診扱いになることがあるので不安なら先に病院に代金を聞いておくと良いでしょう。
眼科で度数を測る時点で、それは診療を受ける=医療行為になるため先程の金額がかかります。仮に測ってもらって処方箋はもらわない、としても同じ額ですから処方箋は必ずもらっておきましょう。
検査すべき頻度は6ヶ月に1回なんてことがよく言われますが、見え方が悪化したとか違和感を感じるようになったとかでもない限り、必ずしもそこまで頻繁に通う必要はないんじゃないかなーと思います。
度数がしばらく変わらない人も多いですし。
ただやはり自覚なき症状を早期に発見・対処できるのは眼科を置いて他にはありませんから、定期的に検査に訪れる習慣があるのは非常に良いことです。
眼鏡屋で可能な計測はなにがある?
コンタクト検査は医療行為
残念ながら、コンタクトレンズの処方は(度数を測るだけでも)医療行為になってしまうため、眼鏡屋で行うことはできません。
法律的にムリで、うっかり測ってしまうとマズイことになるため申し訳ありませんがー、となってしまうんですね。それ以外にも、度数はさておき眼圧検査やベースカーブを測る機械が眼鏡屋にとって置いてあることは稀です。
眼鏡の度数や現在の視力なら測ってくれる可能性が高い
ではコンタクトではなく眼鏡の度数だけ測っもらうパターンはどうかでしょう。
眼鏡屋の測定でよく頼まれるのは、
②現用眼鏡の度数を知りたい
③新しく眼鏡の度数を測って欲しい
のみっつがあります。
①、②はまず問題なくどこのお店でもやってくれるはず。
③も測ってくれる店舗は多いでしょう。
眼科との違いとして、眼鏡屋は客の間口を広げるために測定だけの人にも快く検査を引き受けてくれやすいです。最初に労を提供していずれ販売に繋がればOKという、サービス業らしい考え方で動くわけですね。
ただもしそのお店で眼鏡の購入までする気がない場合は、最初に何も言わないと検査後にさあどのフレームにしましょう!となってしまいます。コンタクトの時とは違い、黙って受けるよりはお互いに齟齬を生まないためにも「測定だけですがお願いできますか」という一言が最初にあるとベストです。
まとめ
自分の度数を知りたいだけの時にどうすればいいか、どのように頼むべきかお分かり頂けたでしょうか。
身も蓋もないことを言うと眼科も商売ですから、ある程度こちらに条件をつけてくるのも仕方がない面もあります。
かといってコンタクトは店舗とネットの価格差がかなり大きいですから、消費者としてはハイわかりましたと言えないですよね。
なのでこういった際には、上手くやっていくしかないのでしょう。
それぞれの有意な点を比べて、自分に合った買い方を探してみてください。