コンタクトレンズの不良品でも交換してもらえない場合がある!?交換のための条件を把握しておこう

コンタクトレンズを使っていると意外と多いのが、「レンズ破れていた」場合を始めとした不良品レンズ。

安くないお金を払って買ったレンズですからちょっと待ってくれよとなりますよね。となると気になるのは、不良品の返品交換や返金が可能なのかどうかということ。

結論から言うと全然可能ではあるのですが、応じてもらうためにいくつか条件があることを意識しておく必要があります。

 

どんな状況なら返品・交換に応じてもらえる?

最初から不良だった時や自分の取り扱いが原因でそうなってしまった時など、様々な状況でレンズの不具合が発生する機会があるわけですが、どんな状況においてもレンズを交換してもらえるわけではありません。

また、本来交換可能な状態であったのに、うっかりやってしまった行動によってそれが不可になる場合もあります。
なのでそれぞれの条件をしっかり把握しておくことが大切です。

基本はレンズ発売元のメーカーに問い合わせる形になるでしょうが、後述の理由により実店舗で購入した場合はそこに相談したほうが良いこともあります。

 

対応してもらえるパターン

○初期不良品
「最初からレンズが破れていた・レンズの形がおかしい」
「ブリスター(一枚ずつのレンズの容器)を開けたらレンズが入っていない!」
「外箱の角が潰れている」
「このレンズに限り目に入れると激しい痛みが出る」

最初から商品に不備・不具合がある場合は返品や返金に応じてもらうことができます。
不良レンズはお店に渡す必要があるので、決して捨てないようにしましょう。

○未開封品
箱を開けていなければ返品・返金が可能です。
これは大概の購買・取引・契約において設定されているルール。買った後にやっぱり別のレンズにしようとか、ちょっと買いすぎたから減らそうとか、他のお店でもっと安いのを見つけてしまったとか、どんな理由でも大丈夫です。
ただ外箱を傷めたりすると引き取ってもらえない可能性が出てくるので、うっかり落としたりしないようにしましょう。
ちなみにお店によっては処方箋なしでレンズを買う時に限り、「お医者様の処方、つまり保証がない状態なので返品はできかねますがよろしいでしょうか」と確認される場合があります。この時はお店の指定通り返品不可なので注意してくださいね。

△違うレンズを渡された
お互い人間同士のやり取りですから、注文したものと違う種類や度数のレンズを渡されたなどということは稀に発生します。
レンズが違っている旨を伝え、それが未開封であればちゃんと正しいレンズに交換してもらえます。

ただし箱を開封してしまうとたとえ渡し間違いであっても交換不可になってしまう可能性が出てくるので、コンタクトは開ける前にレンズの種類や度数に間違いがないかをチェックするようにしましょう。
特に、確実にお店のミスであると限らない場合はその確率が高まります。例えば雑な言い方で注文をして、店員がレンズを渡す時に種類や度数などを一緒に「これで間違いないですね?」としっかり確認しているのに聞き流して受け取り、そのまま開封してしまった場合などでしょうか。

 

対応してもらえないパターン

✕自分で破損させた
「レンズを装着しようとして誤って破ってしまった」
「床に落としてしまって汚れがついた」
「ちょっとその辺に放置してたらカラカラに乾いた」

こういった自分の過失で破損させてしまった場合や、本来してはいけない取り扱い方をして不良の症状が出た場合は、言うまでもないですが交換不可能です。もったいないですが次の新品を開けて使いましょう。

✕開封してしまった
初期不良品だった場合を除けば、箱を開けてしまうと基本的に返品交換は不可能になります。
また大容量パック(例えば中に3箱分入っている)などは、一番外側の大きな箱を開けた時点で3箱分を全て開封した扱いになってしまうので注意が必要です。
途中で度数が変わる可能性が高い場合などは、大容量パックではなく普通に1箱ずつ買ったほうがいいかもしれませんね。

※追記※
ハードなどの長期レンズは未開封でも返品を受けていない場所があるようです。

✕返品交換期限が過ぎた
ほとんどの店舗において返品・返金に応じる期間が定められています。
実店舗なら3ヶ月、ネット購入だと7日間が多いでしょうか。

実は販売店も古くなったレンズや不良品をメーカーに返品するという作業を毎月行っているのですが、大体その返品が可能なのがコンタクトレンズの使用期限の1年前までとなっていることが多いです。なのでもしかすると、設定された期間が過ぎても引き取ってくれるパターンがあるかもしれません。

✕コンベンショナルレンズを紛失した
コンベンショナルレンズとはハードレンズなどの1年単位で長期装用をする設計のレンズのこと。
返品のルールは使い捨てレンズと少し違い、レンズにトラブルがあった場合処方交換や破損保証交換など無料で新品レンズに取り替えてくれるサービスが付随しています。

交換なのでこれも現在使用中のレンズを返さなければなりませんが、多くの場合【レンズの半分以上】が必要になります。
レンズが割れて大半を失くしてしまったとか、もう使えないので捨ててしまったりすると新しく購入し直す羽目になってしまいます。

 

交換する上での注意点

どこで買ったレンズか把握しておく

ネット購入やメーカー問い合わせを自分で行う場合、電話口の相手からいくつか確認される事項があるのでそれを答えられるようにしておきましょう。

取り扱いが多いゆえか一番返品対応をする機会の多いJ&J(ジョンソン&ジョンソン)を例に挙げて紹介しますが、

  1. あなたの住所氏名電話番号
  2. 不良の出たコンタクトレンズの商品名
  3. LOT番号
  4. レンズの状態
  5. 購入したお店

といったことを丁寧に聞かれます。
通販サイトによっては注文番号の確認も必要となるかもしれません。

LOT番号は製品のバーコード付近に「LOT」と印字されている後に続く数字もしくは英数字の組み合わせ。



みんなの副業ブログ
桁は商品によって違いますが、ワンデーアキュビューなら17桁くらい並んでいるうちの最初の6桁ほどがそれに当たります。2ウィークオアシスなら英数字で7桁が多いですね。外箱の側面や裏面、もしくはブリスターの下端に記載されています。
注意点は、箱にはバーコードは2種類印字されていてLOT番号の他にJAN番号というものがあるので、そちらを間違えて伝えないこと。意外と見分けにくいのでオペレーターの人がわかりやすく位置を教えてくれるはずです。

購入したお店の名前も大事で、これがわからないと返金はできても返品に応じてくれない可能性があります。普通は返品交換のほうが都合が良いでしょうから、複数店で買う人は手に入れたコンタクトを店ごとに分けて保管しておくのがオススメです。

実店舗での購入ならそこに任せるのが手っ取り早い

ネットで購入した場合は、上記のように問い合わせや返品の作業を全て自分行わなければなりません。これは結構時間もかかって面倒なのが玉に瑕です。

その点実店舗の購入であれば、お店に電話するか持っていくことで基本的な手続きは店員さんがしてくれます。
あなたがやることは、初期不良があったとか渡されたのが違うレンズだったという状況を説明して、そのレンズをちゃんとお店まで持っていくだけ。

あとは新しいレンズを貰って帰っておしまいなので非常に楽チンですね。
レンズの返品や不良品調査のやりとりなど、お店に任せられる時は任せてしまいましょう。

返品条件は店ごとにまちまち

返品交換の期限や条件を書いてきましたが、やはり会社によっては細かく異なる部分が出てきます。

返金に関しては7日間で、度数交換ならば6ヶ月は可能』とか、
一年以内なら未開封品を全部交換対象としてくれる』とか、
交換対象が一箱まるまるor不具合のあった枚数のみ』であるとか、

調べてみると対応方法が一致しないことは多いです。なので実際に不良品に当たってから慌てないように自分が普段利用するお店やサイトの返品交換条件を調べておくほうが良いと思います。仮に商品価格が安くても、こういったアフターサービスがおざなりになっている場所で買うと逆に損をしてしまう可能性がありますから。

不良品は連続することがある

「立て続けに2枚のレンズが破れてた」とか「一箱のうち1/4が不良品だった」などの話を見かけたことはありませんか?

生産ラインのいずれかに不調が発生すると、それが発生している間に生産されたレンズは製作精度が落ちてしまっている場合があります。つまりは不良品が連続するので、同じ箱に不良品が複数混入する可能性が高くなってしまうというわけ。
普通はチェック機能がしっかり働くのでそんなものは全部ハネるのですが、なにぶんコンタクトレンズは安価な海外工場がメインなので、日本でイメージするほど厳格に管理されているとは限らないのです。

なので一枚初期不良のレンズが出てきたら、箱の中の他のレンズ(下手したら同LOTの他の箱)にも同様の不具合が出るかもしれないのでしっかり確認して間違えて装着しないようにしましょう。

 

 

初期不良品は遠慮なく交換してもらおう

人によっては、返品や返金を要求することに心理的なハードルがあるかもしれません。

しかし初期不良品においては、買った方に責任は全くありませんので遠慮は不要です。
お店やメーカーに電話をしたところで別にクレーマーと受け取られたりはしないから大丈夫ですよ!

まあたまに出てくる不良の1枚や2枚程度のことであれば面倒くさいし別にいいかと判断することも多いかと思います。もちろんそれはそれで構いません。

ただメーカーにとっては不良品の情報だって重要です。
不良品を出してしまった原因を集めて今後の生産計画に活かそうと考えているので、むしろユーザーからの報告は有り難いはず。というわけで、あなたが気後れする必要はまったくないことを覚えておきましょう。