スポーツに向いてるコンタクトレンズってあるの?

スポーツ時の視力矯正といえばコンタクトレンズですね。

眼鏡では運動中にずれたり外れたり落として壊したりという危険性が高いからですが、コンタクトレンズもそのリスクから逃れることはできません。
激しく動くとコンタクトレンズといえど目の中で動き回ってしまい、コンタクトの機能が低下してしまう場合が多いのです。

すると気になるのは、スポーツを行う時にそういった症状が出にくいコンタクトレンズは存在するのかということでしょう。

この記事ではスポーツやランニング、アクティビティなどで身体を大きく動かす際にフィットするレンズの選び方と、とあるスポーツ用コンタクトの性能紹介をしています。
コンタクトの違和感に悩んでいる人はチェックしてみて下さい。

 

スポーツに必要な視力

通常の生活とは違い、運動やスポーツを行う際には実に多くの眼の力が必要とされています。

○瞬間視
パッと一瞬見ただけでどれだけ多くの情報を把握・処理できるか
○動体視力
動いているものの状態を見分ける能力
○立体視
物体を立体的に見る、距離感を測る
○周辺視
見つめてる一点以外を、眼球を動かさずにどれだけ認識できるか

単純に遠くがハッキリと見えるだけではなく、激しく動いたり一瞬ごとに変化する状況に対応するためにこういった視力が必要になるんですね。

コンタクトレンズで単に見え方を良くしても、もしこれらの機能が損なわれてしまうとしたら十分なパフォーマンスを発揮できません。

 

スポーツに必要なコンタクトの性能

コンタクトレンズ選びを間違えると、視力が落ちるだけではなく上記の眼機能がまとめて低下してしまいます。
コンタクトレンズのせいで本来の実力を出し切れないことは普通に有り得るので、以下を参考にしっかりと選んでみて下さい。

レンズがずれない

レンズは黒目の上に乗っているだけですから、実はちょくちょく目の上を滑るように動いています。体が大きく動いたり目を頻繁に動かしたり強い衝撃を受けたりするとその傾向が顕著。
レンズがずれるとレンズの縁が敏感な黒目に触れやすくなり痛みを引き起こしたり、視界が歪んで非常に危険です。

合わないレンズをしていると日常生活でさえそういったことが起こるので、スポーツをしているときはなおさら死活問題となりますよね。

コンタクトレンズのずれを防止するには、あなたの目に合ったBC(ベースカーブ)のレンズを選ぶようにしましょう。
ベースカーブは眼科で視力検査を受ければすぐに分かります。それにピッタリ合うか、せめて前後±10くらいのBCであれば余計な問題は起きにくいはずです。

外れない

状況によってはレンズがずれるだけではなくぽろっと外れてしまうことさえあります。

特にハードレンズではその傾向が強いので、スポーツ時には使い捨てタイプのソフトレンズが最も理に適っているでしょう。
また、DIA(サイズ)は大きい方がレンズがずれにくく外れにくいと言われています。使い捨てレンズは13.8mm~14.2mmが多いですが、レンズのずれを感じる人はなるべく大きなサイズを試してみて下さい。

乾きにくい

実はコンタクトレンズは乾くと視力の低下が発生してしまうことがあります。
レンズ表面が充分に潤っていれば、きれいな水の膜が張っているので見えにくさを感じにくいです。しかし乾燥が進むと水の膜の厚さが一定ではなくなるので、ところどころに歪みが発生して視力が出づらくなるのです。

目を乾きにくくするためには、含水率の低いレンズを選んでください。お店のメニューやネットのレンズデータを見れば記載がありますが、特にシリコンハイドロゲル素材のものは含水率が低くても酸素を通しやすい目に優しいレンズとなっています。
大体含水率50%あたりだと高めで、30%台なら乾燥しにくいレンズと言っていいのではないでしょうか。

装用感が良い

例えばどんなにスペック上の性能が良くても、実際につけた時にゴロゴロ感じるようでは問題です。
大いに集中の妨げになりますし、目の表面が傷つきやすくなっている可能性もあります。

これはレンズとの相性が大きいのでこの製品を選べば大丈夫とは言えないのですが、やはり全体的に後発レンズのほうが、レンズの縁を薄くしてまばたきの時にひっかかりにくくしたなど装着感にも気を使っているものが多いですね。
眼科でなら色々とテストレンズを試せますので、自分にピッタリのレンズを探してみましょう。

 

スポーツ特化のコンタクト


Aime

上記のスポーツに必要なレンズの条件を満たすために作られた、スポーツ用に特化してコンタクトレンズが存在します。

Aimeから発売されているスポーツビューワンデーがそうですね。

 

これは眼球の追随性を追求したレンズで、眼球運動中のコンタクトレンズのずれを可能な限り抑え込む設計となっています。
これにより野球・サッカー・バスケットボール・テニス・卓球・バトミントン・バレーボールなど、リミテッドコンタクトもしくはノンコンタクトスポーツ(=選手同士の接触が少ないか全くない)における性能が高いレンズとなっています。
さすがに激しくぶつかり合うスポーツではある程度動いてしまいますが、特に球技などでは効果を発揮しやすいですね。

サイズが大きいほどレンズは動きにくいと書きましたが、スポーツビューワンデーのDIAは14.4mm。明らかに他のレンズより大きいため、これもまたレンズずれの抑制に役立っている形です。

他にも素材にMPCポリマーを採用していて保水力が大幅に向上。
レンズを空気中に置いておく試験で、他のヒアルロン酸漬レンズや生理食塩水漬レンズに比べて、水分が完全に抜け切るまでの時間が2倍前後に伸びています。含水率も38.6%と低く、レンズの乾きによる視力の低下を抑えやすいレンズと言えるでしょう。

BCは8.6と9.0の二種類があるので、幅広い目の形に対応できるようになっています。

以上の性能を持つスポーツ用に開発されたレンズなので、スポーツ中のコンタクトに不満がある人はぜひ試してみてください。

 

まとめ

例えばコンタクトがダメだと、スポーツ中の視力矯正は専用のゴーグルタイプの眼鏡に頼らざるを得なくなります。
価格も高いですしやはり破損の危険もつきまとうので、コンタクトレンズを使えるに越したことはありません。

スポーツに触れることが多い方は、ぜひ色々なレンズを試してピッタリ合うコンタクトが見つけられると良いですね。